防蝕アンカー装置
防蝕アンカー装置は、橋梁の変位制限装置やジョイントプロテクターとしてご採用を頂いております。 地震時の慣性力に支承部と補完し合って防蝕アンカー装置が抵抗し、上部構造の落橋を防ぐことができます。
【製品ラインナップ】
種 別 | 製 品 | |
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防蝕アンカー装置 | ダストン(D/DA)タイプ | 一体型・ゴムカバー製 |
ノックオフタイプ | ノックオフ型 溶融亜鉛メッキ防錆 |
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アイガス充填タイプ | 防蝕充填材型 | |
ヘッド付アンカー | 上揚力抵抗型 溶融亜鉛メッキ防錆 |
- ダストン(D/DA)タイプ
- 一体型のアンカーバー,キャップのため施工が簡単。作業性が大幅に向上します。
- ラバーは合成ゴムを使用していますので、塩素などの薬害はなくコンクリートやアンカーバーの腐食劣化を防止します。
- ダストンタイプにはゴムライニングを施していますので、ラバーキャップと相互作用し、地震時の衝撃力を吸収します。
- アンカーバーは、樹脂コーティング、溶融亜鉛メッキ処理など各種の防錆処理に対応可能です。
- 角型アンカーキャップのDNタイプ、角鋼タイプのSタイプなども製作しております。寸法等はお問合せ下さい。
- ノックオフタイプ
- アンカーバー,キャップ共に溶融亜鉛めっき防錆を標準としております。
- 鋼板の製缶加工により、移動量を自由に決定することが可能です。
- 経年劣化による充填材の漏れなどを心配する必要がありません。
- アイガス充填タイプ
- アンカーバーは樹脂コーティングを標準としておりますが、その他の防錆処理にも対応可能です。
- アンカーキャップは、ガス管(SGP)かSS400材を製缶加工して製作します。
- ガス管の遊間量は、こちらのガス管遊間量一覧(PDF:81KB)をご参照下さい。
- ヘッド付アンカー
- アンカーバーに上揚力抵抗装置を有しており、地震時の水平力をアンカーバーで抵抗すると共に、鉛直上向きの地震力にも抵抗します。
- 一体型のBタイプ支承の機能を分離することで、形状を合理化し、経済的にもコストを縮減することが可能です。
ダストンタイプは、弊社が独自開発したラバーアンカーです。遊間量の大きさとアンカーバーの形状によってDタイプ・DAタイプを用意しております。
アンカー径によって遊間量が決まっておりますので、下記寸法表をご参考になさって下さい。
ノックオフタイプアンカー装置は、従来のバー,キャップ間を防蝕充填材を充填する方法をとらない形のアンカー装置として、道路橋支承便覧にて提案されていた構造形式です。
アンカーバーをアンカーキャップの中央に精度よく設置するためにノックオフピンにて固定する方法(※上図参照)を採用しています。
アイガス充填タイプは、支承便覧でも紹介されている、従来最も採用されてきたアンカー形式です。
アイガスは、ウレタンタールを主成分とする2成分形の充填材で、硬化しても弾性を有しており、アンカーキャップ内への充填材として一般に採用されています。
(社)プレストレスト・コンクリート建設業協会が提案する機能分離型支承構造として、ヘッド付アンカーはパット型ゴム支承と補完し合い、Bタイプ支承と同等の機能を発揮します。