ゴム支承 -Rubber Bearing-

 ゴム支承は、橋梁の上部構造の重量を支持し下部構造に伝達すると共に、上部・下部構造の変位にもゴムのせん断バネにより追従できる構造として、上部・下部構造の接点に設けられる部材です。 1995年(平成7年)の兵庫県南部地震を以降、鋼製支承からゴム支承への適用性がクローズアップされています。 サンヨーゴム支承は、数々の特徴を持ち、200万回疲労試験もクリアし、日本道路協会の標準設計に準拠して製作しております。


  • ゴム支承…ゴム支承はゴムと鋼板を交互に積層して加硫接着させたものです。 一般に鉛直方向に硬く、水平方向には柔らかい性質を持ちます。
    また、ゴムの弾性によって、大きな変形性能と緩衝性を有するため、耐震性に優れています。

  • ゴム支承に用いられる主なゴム材料の一般的特性
  • 天然ゴム(NR)…引張強さ,伸びなどが優れており、機械的性質と物理的性質のレベルとバランスに優れる最も汎用性の高いゴム。

    クロロプレンゴム(CR)…天然ゴムと並んでゴム支承材料として用いられ、耐候性,耐オゾン性などの外的環境に対して優れた抵抗力を持つバランスの取れた合成ゴム。

    スチレンブタジエンゴム(SBR)…天然ゴムに比べ耐候性,耐摩耗性に優れる合成ゴム。メナーゼヒンジの緩衝材や踏掛け版ゴム支承として用いられており、大きな変形性能や耐寒性を要求されない単層のゴム板などで使用されます。

 


ゴム支承製品ラインナップ

  種  別 製  品
ゴ ム 支 承 簡易ゴム支承 PCパッド(NETIS登録製品)
パッド型ゴム支承 SANパッド
水平力分散型ゴム支承  


  1. 簡易ゴム支承−PCパッド

  2. PCパッド

    1.PCパッドは伸縮量の少ないコンクリート橋などに対して鉛直力支持を目的に採用される、帯状ゴム支承です。

    2.従来の簡易ゴム支承と比べ、中間抑制層を硬質ゴムから硬質塩化ビニールに改良したことでゴム側面の膨出を抑え、温度依存性のない製品となっています。

    3.200万回疲労試験にも合格した、NETIS登録製品です。



    PCパッド



  3. パッド型ゴム支承−SANパッド

  4. SANパッド SANパッド

     パッド型ゴム支承は、支承本体を上・下部構造に固定しないで直接沓座に置いて用いられる最も一般的なゴム支承です。日本道路協会 標準設計準拠品の他にも、設計計算に応じて様々な矩形寸法への製作対応が可能です。

     補強鋼板全面をゴム被覆した一体成型タイプで防錆にも優れており、中小規模の橋梁に広く採用されております。

     ● 弾性ゴム層…CR or NR

     ● 被覆ゴム層…弾性ゴム層と同材質。

     ● 補強鋼板…SS400,SUSも対応。

     既に運用が開始されている九州新幹線をはじめ、建設中の北陸新幹線、京急蒲田駅付近連続立体交差事業などに採用された「鉄道用ゴムシュー」でSANパッドをご採用頂いております。

    ※水平力による上・下部構造の滑りを防止する、滑動防止装置の設置タイプも製作可能です。

    ※支承上面にテフロン(PTFE:四フッ化エチレン樹脂)加工を施し、ステンレス鋼などからなる上沓との間で滑らせる構造によって変形を吸収する「すべり型ゴム支承」の製作可能です。


    北陸新幹線 北陸新幹線

     【弊社のゴム支承が採用された北陸新幹線】




  5. 水平力分散型ゴム支承

  6. 水平力分散型ゴム支承

    水平分散型ゴム支承は主に、

    1.荷重伝達機能
     地震時に上部構造から伝達される荷重を確実に下部構造に伝達する機能

    2.変位追随機能
     地震時の上部構造と下部構造の相対的な変位に追随する機能

    を有する支承構造であり、左図のようにアンカーボルやベースプレートなどにより上下部構造を 接合することで、耐震設計上想定する慣性力に抵抗することが出来るようにしたものです。

     サイドブロックを設けることで、橋軸直角方向の移動を制限する方式をとることも可能です。

     また、サイドブロックとソールプレートに凹凸加工を施し、上揚力防止構造とすることも可能です。

     弊社では、通常の分散沓よりも鋼材を減らし沓をコンパクト化した、コスト縮減タイプの分散沓の製作にも対応しております。

    【納入事例】

    コスト縮減タイプ分散沓 コスト縮減タイプ分散沓 サイドブロック付分散沓


    【このページの先頭へ戻る】